20代外資転職|英語を活かす仕事をしたいは志望動機にならない

20代外資転職|英語を活かす仕事をしたいは志望動機にならない

元外資系OLがお伝えする外資系転職シリーズ。

昔と比べると英語を活かした仕事は沢山ありますね。オリンピックが近づいてきたので、その需要はさらに高まっています。

ここまで英語を使う仕事が増えてくると、「英語を活かした仕事をしたい」だけではやはり企業側としては、「で?何?」と思うのが本音です。

英語を活かす仕事をしたいという思いだけでは志望動機として不十分です。もし今から履歴書を書かれる予定の方・これから面接の予定がある方がいれば是非参考にしていただければと思います。

外資系で勤めていた裏話と共に外資系の英語を活かす志望動機の書き方について説明致します。


英語力をアピールできるのは新卒まで

第二新卒

新卒の就職活動は社会人経験がないので、比較的色々アピールできるものがあります。英語をどうのように勉強しどのくらいの英語力があるのか。

体験談と共に伝えることで面接官にアピールができます。

しかし、それは新卒までです。

転職活動は一度社会で働いた経験がありますので、その仕事を通して何ができるのかの方が重要になります。

第二新卒の場合、1年以内で会社を辞めたとしても新卒の就職活動時と同じようにはいきません。

特に外資系の転職は英語は必須なので、それ以外でアピールが必要になってきます。英語力のアピールよりも仕事を通して何ができるかをアピールしましょう。

英語を活かす仕事がしたいは本人の勝手であり会社には関係ない

衝撃だった話・・・

外資系で働いていた時、新人が入ってきてその子があまり積極的に仕事をせず最終的には不満を上司に言ってたわけです。

その不満というのが「私は英語を話す仕事がしたいのに全然使っていない」という内容でした。私がいた会社は部署や担当によって英語を使う割合がかなり違います。たまたまその子が配属された所が英語を話す機会が少ない所でした。

その時、上司の返しがストレートで↓

「英語が話したければ海外で働いてください。ここは日本の外資系企業です。あなたの英語力向上のお手伝いをする場所ではありません。」

今はもう英語を使おうが使わなかろうがどちらでも良いのですが、実は私も20代前半はどうしても英語を使う仕事がしたくて外資系企業を選択しました。

だから私も彼女の気持ちがわかります。

でも今は会社側の言い分もわかります。会社の利益を上げるために高額な人件費をかけて採用しているので、個人の能力向上の場として会社は環境を提供しているわけではないのです。

無駄に転職回数を増やさないためにも、もし自分の英語力や英会話力を向上させるために外資系企業へ入社を考えているのであれば考え直した方がいいかもしれません。

あくまで企業で働くというのは、その企業の方針に従わなければなりません。

英語を活かす仕事をしたいから貴社で働きたい!は外資系企業では通用しないのです。

なぜなら・・・

英語を活かす仕事をしたいは「あなたの目的が英語」だからです。それが企業側にバレては意味がありません。

もちろん、その本音は大事にしたいですね。英語力を向上したいという気持ちはとても素敵です。どんどん個人の能力を上げていくポテンシャルは大事です。

それの気持ちを全面に出さないで、うまく志望動機を書くまたは伝えるのがコツです。

外資系人事も結構ここのポイントは見抜いています。その企業で働きたいというより、あなたの英語力向上するために入社したいという方はズバっと落とされます。


英語を活かした仕事をしたい志望動機の書き方

志望動機書き方コツ

英語を活かした仕事をしたいという方は、すでに英語の基礎能力があるということです。それがTOEIC600点でも900点でもどんなレベルだろうと、英語を使いたいという素敵な思いがあるということですよね。

そうであれば、どんなレベルだろうと英語ができるのが当然という前提で純粋にその会社で働きたいポイントだけに意識を集中して書いてみることをオススメします。

英語力はあえてアピールしない

転職活動で見られるポイントは過去の経験とこれからどういう事をしていきたいのかという未来の方向性です。英語力をアピールしなくても人事はTOEICの点数、前職の会社名、プロジェクト経験など様々な視点から英語力を想定できます。

これからエントリーする会社の調査そして過去の経験を取り入れた書き方

転職エージェント確認

志望動機に大切なのは「なぜその会社に入りたいのか」ですよね。

もちろん、沢山エントリーするので一社一社丁寧に見れない可能性もありますが、本命会社をいくつかに絞ったら徹底的にその会社を調査することです。

どういう活動をしているのか、どのように社会貢献しているのか、口コミをのぞく。その上で、今までの自分の経験がどう当てはまり貢献できるのか。

人事はこっちの方を重要視しています。

英会話講師から外資系事務職の転職の場合

前職では外国人講師と密にコミュニケーションを取り、担当するクラスのレッスンプランを作り効率よく生徒の英語力が伸びるかに努めてきました。講師陣会議では外国人講師の意見をまとめる役に徹し英語会議議事録を作る作業は得意です。・・・・・・・・・(省略)御社ではグローバル部署の裏方として円滑にコミュニケーションを取り書類作成などの過去の経験を活かし英語事務として貢献していきたいと考えています。

↓というような過去の内容があった場合

外国人講師という単語が出てきた時点で英語が話せる事がすでにわかりますし、英語会議議事録の単語でも英文事務が可能なことが予測されます。

わざわざ英語アピールがいりませんね。

そして、過去のどういう経験したのかを先に述べています。それに加えてこの会社ではどのように貢献できるのかを後半で述べていますから人事目線からするととてもわかりやすい文章になります。

具体的な過去の経験+どのようにこれから貢献できるのか+そしてどういう方向性のキャリアを作っていきたいか=志望動機の書き方のコツです。

英語を活かした仕事をしたい志望動機のまとめ

実際の外資系時代の裏話と共に、英語を使いたいだけでは志望動機として通用しないお話をさせていただきました。

なぜなら英語を活かした仕事をしたいというのは会社には関係ないことで、あなたの目的が英語になってしまっているからです。

英語を活かした仕事をしたい場合、過去の経験を見るだけで人事は判断できます。一番大事なことはそれより先にある「どう在りたいか、過去の経験がこれから入る会社にどう貢献できるのか」こっちの方へ意識を向けて志望動機を作った方が受かる確率が高まります。

そこを意識して是非もう一度考えて志望動機を作ってみてください。

今日も皆様の転職活動を応援しています!

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