外資系企業4社で働いた経験をお持ちのKOさんより、外資系転職成功のアドバイスや英語のスキル、そして実際外資系オフィスでの本音をインタビューしました!
これから外資系企業へ転職を考えている女性は必読です。
KOさん(女性)はTOEIC700点代ですが、実際はネイティブ並の英語力。そしてTOEIC900点代でも英語が話せない人も外資系で働いています。
外資系のあれこれ、気になりますね!
本当に転職エージェントを利用した方が受かるのか?!そんな生の経験談を暴露しちゃいます!
KOさんが外資系で働き続ける上で大事な有料級アドバイスも最後に載せていますよ。
KOさんプロフィール
現在は都内在住10年の茨城県出身32歳のKO(仮名)です。
これまでに就業してきた会社は5社の内、4社は外資系です。(3社はIT系、1社不動産サービス業)
外資系転職において難しかった点や転職秘話を教えてください
就職活動については、転職サイトをいくつか登録しAgent(エージェント)経由ではなく直接応募したりしました。またLinkedinなどのサイトも登録していると色んな会社や色んな国からのIn-house recruiterから連絡が来ることも多いです。
直接応募の良いところは採用された際に企業側がAgentに紹介料を払わなくて良い代わりに自身の給料をネゴシエーション(交渉)することができる点です。この場合は、面接の際にはっきりと自分の意思を伝えられるかがポイントです。
Agent経由の場合は面接の手配や似たようなポジションなど紹介してもらえることもあります。日本ではまだ小規模な会社だとHR(人事)が海外だったりします。その場合には電話やSkypeやVideo Callの面接という可能性もあります。
ココがポイント!
案件が多いのは転職エージェント経由ですが、直接応募の場合は給料交渉がしやすいですね!特に営業ポジションの方は交渉しやすい環境でもあります。
外資系企業で実際働いてみて思う良い点悪い点をつつみ隠さず教えてください
外資系のメリット・デメリットを書きますね。
外資系の良い点
良い点については外資系は成果主義な所です。特に私の場合は営業だったので数字で評価されます。数字が良いともちろんコミッションに反映するので一目瞭然です。頑張った分が明確に分かるので働きがいがありますね。自分の評価は仕事の結果です。
成果が認められると表彰されたりAmazonやAppleなどのGift Cardを貰ったりと特典がたくさんあり、個人的にはとても嬉しかったです。(笑)
他にも日系企業に比べたら、年収も比較的高い点と、有給取りやすいのでバケーションも気軽に行けますね。あとは服装など細かいこと言われません。Casual Fridayとう日があり、会社がお酒を手配して17:00以降から社内で飲み始めたりジーパンでも出勤して良かったりと楽しかったですよ。
やることやったらサッサと定時で気を遣わず帰れる所もいいですね。
その他に良い点としては、成果主義なので経験をかうところがある為にあまり学歴を問われません。(もちろん有名な大学卒な方々もいます。)会社によりますが英語の履歴書と職務経歴書で終わるのがほとんどです。
私の場合、日本語の履歴書を提出すると「何故高校を中退したのか。なぜ最終学歴が大学ではなく専門学校なのか」と聞かれます。ですが何を貢献できるのかという点を重視している外資系は私としてはそこをほぼ突っ込まれない所も良い点ですね。
仕事の進め方も上からの指令や確認や承認を待つのではなく、自分で行動するという点も良いですね。
ココがポイント!
日本はまだ学歴で判断される機会も多いですが、外資系企業によっては日本語の履歴書を見た所で何とも思いません。それより実績をだしてくれればいいのです。(なんとわかりやすい!)
専門学校卒や短大卒だからと言って大手企業で働けないという事はありません。
ある意味チャンスが沢山あるのも外資系の魅力的なポイント。
外資系悪い点
外資系の場合、離職率が高い傾向があります。
そのため急に上層部の人が変わり、昨日Yesだったことが急にNoになることもあります。
ココがポイント!
確かに・・・
外資系の場合、次の日から来なくなる人がいます。ドラマのような事が本当に起こるのですよね・・・
昨日の上司はこう言ったのに、来なくなって今日新しい上司にはこう言われた・・・なんてよくあります。
こういう事をマイナスに捉えず、さらっと頭の切り替えをして感情移入しない方は外資系向きかも。
その他
外資系で勤務しているといっても日本で働いている限り、上司は日本人の可能性が高いです。
20代後半・30代になると自分だけの人生ではなくなります(結婚出産など)人生プランはどのように考えていますか?
私の場合、20代の頃から子供はいらないというスタンスでした。そんなこともあり、あまり結婚にも興味がなく、仮に結婚したとしてもDINKSというスタイルでずっと東京で生活していくのかなと思っていました。
DINKs(ディンクス)とは、共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦、またその生活観のことを指すアクロニム。 Double Income No Kids(2収入、子供なし)の頭文字などを並べたもの。 Dinkyともいう。
そんな中に最近婚約した相手がアメリカ人ということもあり、予想もしていなかった海外へ近々移住する予定です。ビザの申請など現地で働ける状況になるまで時間はかかると思うので、今後は海外でやりたいことを何か考えているところです。
私の周りの友人は、結婚や妊娠を機に産休・育休・時短勤務などを最大限に利用している人が多くいましが、実際育休後に職場復帰した友人は4割くらいです。
家事・育児・仕事とは目が回るような忙しさの中に子供が急に熱が出たなどイレギュラーが発生します。職場復帰するのであればフレキシブルに対応してもらえる会社だとといいですね。
バリバリ働いていた友人は仕事後も復帰する予定でしたが、育休中に考えに変化があり子供が小さい内は一緒に居てあげたいと思い育休後に退職しました。
こればかりは、子供の面倒を身内で見てもらえる家庭環境、保育園の空きや各家庭の経済状況など実際にその状況にならないと分からない事はたくさんあると思います。
なるほど
結婚を意識する前は子供を作らず働く予定だったのが、状況や環境が変わると少しづつ考え方も変わってきますね。
特に出産すると女性は母親脳になると言われていますから、将来の悩みはその時考えましょう。
外資系企業へ転職したい方向けに英語のアドバイスをお願いします
外資系で働く=英語堪能と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうでもないです。レベルは様々ですが英語で普通に会話ができるという視点でいうと3割くらいでしょうか。
私の場合は英語での会話に関しては全く問題ないのですがTOEICの点数はで言うと最高得点で710点位しかないです。
英語ができる=話せるではないですしTOEICの点数が900点台でも話せない方はたくさんます。
得意分は人によって違いますし職種や部署によって求められるものも違います。
ココがポイント!
TOEICは目安でしかりません。
TOEIC600点でも外資系の職種によっては働く事も可能!諦めずにトライすることが大事。
これから外資系企業へ転職予定の方向けに今までの経験とアドバイスをお願いします
成果主義ということで外資系は良い点ですが、悪い点としては、いつ首になるかわからないということです。数字が悪いとPIP(performance improvement plan業績改善計画)宣告され、首がちらつきます。もちろんPIP宣告された方は心は安らかではありません。そのため精神的なストレスとなることもあります。
上司が変わるとやり方や手法も変わったりします。上司もまたその上の上司からKPI(Key Performance Indicator企業目標の達成度を評価する為の主要業績評価指標)などの支持があり、日々チームや個々の業績を上げることにフォーカスします。
昔「何故、外資系企業で働いた人はその後、起業するのだろうか」と考えたことがあります。結論としては、会社の内で働いてはいるものの、考え方としては個人事業主の様な目線で事を捉えるかたなのかなと思いました。
例えば、営業の私の場合はCustomerの視点から考える→何を求めているか→要求にサービスや特徴はあっているか→マッチする部分があればその部分を主とするストーリーを伝える→これがCustomerにとっての心に響く情報となる。
俗に言う5W2H=When, Where, What, Who, How, How much.
実質的には状況を探求し数字を期日までに上げる為にはどうしたらよいか(When/How)
↓
マーケットはどこにあるのか→それを探すにあたって何をどこでどの様に抑えるか(What/Where/How)
↓
どの企業の誰にどのようなアプローチするか(How/Who/Where)
↓
何故その企業・その人にアプローチするのか(Why)
↓
その企業にとって必要な情報は何か(How Much)、心にに響く、心が動くような言葉はなんだろうか。メリット(How Much)だけど伝えるのではなくデメリットは何だろうか。リスクは何だろうかと自問します。
このスタンスで日々思考していると例えUp or Outなsituation(状況)があったとしても、生きていけると思います。
これらを継続していると起業するもこともそう遠くないですね。
アップオアアウト(Up or Out)とは、直訳すると「昇進するか?もしくは退職するか?」いう意味です。これは「昇進はできないが、そのままの役職で働くこともできず辞めざるを得ない」という考え方です。
覚えておくと便利♪
日系・外資系どちらの企業で働くとしても思考の4Pを明確にすると仕事もスムーズに進みます。(上記をまとめたもと)
Purpous目的、何のために
Position誰にとっての問題か
Perspectiveどのような視野を持つか
Periodいつまでに仕上げるか
特にどんな結果をだすかを軸に考えると良いと思います。
完璧な人間はいません。誰でも問題を起こしたり失敗したりします。問題はその後にどう対処するのかです。
思い切って背伸びすると現在の自分のレベルから1つも2つも抜け出したはるか上のステージの人々とつながることもできます。
分からない時には迷うのではなく、はっきり「分かりません」と手を挙げることも大切です。助けてくれる人は必ずいます。私が出会った色んな国の人や、どの領域でもトップを極めた人は例外なく実に良い人がほとんどです。
まとめ
KOさんの最後のアドバイスがとっても具体的でした!
KOさん、今回のインタビューご協力ありがとうございます!
よく外資系に限らずコンサル系の論理的職業につく方は必須な5W2H、これを活かして仕事を進めていく事がとても大事だということがわかりました。
KOさんに続き、私も(このサイト管理者)外資系上がりで常に個人事業主目線で仕事をしていました。外資系企業出身の方が独立したり起業したりする確率が多いのはなんとなくわかります。
その目線で仕事ができるからこそ、どこの会社にいっても指示がなければ動けないという人間にはなりません。そういう意味で外資系で鍛えられたい!という方は外資系転職も人生の大きな挑戦と言えます。
以上、本日は外資系転職の本音でした。
皆様の転職成功をお祈りしています。